双極性社会復帰

双極性障害II型女性のゆっくり復帰体験記

2. わたしが社会から離れるまで

双極性障害II型寛解で、社会復帰にゆるやかにチャレンジしているsakuの体験記です。

 

17歳まではなんとなく学校の空気が合わずに憂鬱だったけれど、本当のうつ状態だったのかは分かりません。ただ単に厨二病をこじらせていただけの可能性もあります。

はっきりと大きな変化が初めて起きたのは18歳。

集中力が研ぎ澄まされ、文系に限ってだけれど勉強が劇的に面白くなり、偏差値が15ぐらい伸びて大学も予想外のところに入れました。

わたしがこれを「躁状態」だったと知るのは約15年後の話です。

 

その後大学生活では特に憂鬱はおとずれずに平和に過ごしたのですが、絶対に失敗できない部活の大会でまた躁状態になりました。

緊迫した空気の中で緻密な作業をノーミスでやり遂げ、仲間のミスも先回りして防止したので周りからはとても褒められました。

 

社会に出て、はじめは大企業で守られながらいかにもな「事務の女の子」をそれなりに楽しくやりました。

けれども数年後、自分の能力でどこまでいけるのかを知りたくなり、転職をして一人暮らしを始めました。

仕事はいろいろあってそれからも変わったのですが、わたしが社会から一旦離れるまでで最後に行きついた会社が、自分のやりたい分野に挑戦させてくれる体育会系のITベンチャーでした。

 

つづきます。