双極性社会復帰

双極性障害II型女性のゆっくり復帰体験記

14. 双極性ヨイ出し方法

双極性障害II型寛解で、社会復帰にゆるやかにチャレンジしているsakuの体験記です。

 

うつや双極性障害を持つ人たちには、自己肯定感が低い人が多いと聞きます。

わたしもその一人です。

もう少し自己肯定できるように、ものごとや出来事や他人や自分の捉え方を変えられたらいいなと思い、先日アドラー心理学のワークショップに参加しました。

 

いくつかの理論や方法をその場で実践してみたのですが、そのひとつが「ヨイ出し」でした。

ヨイ出しとは、ダメ出しの反対です。

自分の良い部分やできたこと、何かの過程で努力していることを見つけられるだけ見つけ、認識し、自己受容(自分を受け入れること)に繋げていきます。

 

しかしこれ、何もない状態でやれと言われるとなかなか難しいです。

自分で自分のいいところを言うのも気恥ずかしいですし、言わないでこっそり書き出すにしても見つけるのが難しい。

ワークショップでは予め「いいところ一覧」が25個ぐらいずらっと挙げられていて、そこに必ず3つ○をつけよう、というやり方でした。

わたしは「好奇心旺盛」、「素直」、あともうひとつ何かに○をつけました。

 

このやり方も工夫されていて良かったけれど、自己肯定の習慣化のために何かほかに方法はないのかなと考えました。

そして、できるだけ客観性寄りの主観でヨイ出しできるとより自信につながるかなとも。

 

「使えるなー」と思ったのは、To doリストです。

 

仕事ではこまごました複数の業務を担当しているので、帰る前に次の日のやること一覧を箇条書きで書きだして、優先順位の高いものは赤字やマーカーで強調して、次の日に仕事を片付けたら順番にチェックを入れていきます。

 そうして一日の終わりに、チェック済みのTo doリストを眺めると、「できた事実」がはっきり認識できてその場で自分自身へのヨイ出しができるようになります。

メンタルクリニックでもTo doリストの話をしたら、「できたことを認識することは大事だから続けるといいですよ」と言われました。

 

気をつけるのは、「できなかったこと」については反省しないこと。

できなくても死にません。

次の日にどうやるかを考えればいいのであって、ここでは「できたこと」だけ認めていきましょう。

 

やってみるときっと、意外と色々達成できていることが分かると思います。

「ポストへの投函」など簡単なことでもためらわずリストに入れていきましょう。