双極性社会復帰

双極性障害II型女性のゆっくり復帰体験記

3. わたしが社会から離れるまで 2

双極性障害II型寛解で、社会復帰にゆるやかにチャレンジしているsakuの体験記です。

 

前回の記事からのつづきです。

やりたい分野に挑戦するため、あまりそういう雰囲気は好きではないけれど体育会系のITベンチャーに入りました。

ひとつだけはっきり書いておきたいのは、格別に嫌な人というのはいない会社でした。

それって素晴らしいことだと思うのですが、しかし現実としてわたしはここで深刻な鬱に陥ってしまいました。(若手も何人か体調不良などで休職していました)

 

 主にストレスを感じたことは

・頑張って効率的に仕事を終えるとその分また案件を割りふられる

・管理職ではない先輩社員からの仕事丸投げと理不尽な納期

・意識高めの毎週の朝礼(エイエイオー!って言わされます)

・繁忙期であってもほぼ強制参加の懇親会・送別会(やめる人多いので)

・契約内容の詳細を詰めないまま案件を持ってくる、元気だけはいい営業

・サービスに関して安かろう良かろう 的な価値観(実際はそう良くもない)

・一番の成績を上げた人でも大してもらえない給与

 

ブラック起業とまで言えるのかは分かりませんが、とにかく

・500円玉ぐらいの抜け毛

・出勤前に涙が止まらない

・朝どうしても起きられない

・車にはねられれば会社に行かずに済む…と何度も考える

といった状況でぎりぎりにやっていました。

 

ある時かけがえのない身内を予想外の時期に失いました。

優しい上司の判断で1週間休みをもらいましたが、驚いたことに復帰後は躁状態になり、多くの案件を無事にコントロールし切りました。

 (後々主治医との話で、これは「躁的防衛(そうてきぼうえい)」と言って、喪失の落ち込みから自身を守るために無意識に引き起こされる状態だったことが分かります)

 

けれどもやがて躁状態が過ぎ去り反動でまた鬱がやってきました。

遅刻欠勤もまたするようになり、やがて休職・退職の流れとなりました。