双極性社会復帰

双極性障害II型女性のゆっくり復帰体験記

8. 双極性仕事探し

双極性障害II型寛解で、社会復帰にゆるやかにチャレンジしているsakuの体験記です。

 

仕事探しをするにあたって、まず、お金はとてもほしいですがフルタイムでは働けないなと思いました。

勤務時間だけでなく、加えて通院もすることを考慮に入れなければなりません。

通院は家から片道45分ほどかかるので、診察や薬局での時間と併せると週に5時間ほどかかり、そのための体力を温存しておく必要があります。

軽くて週4日ぐらいのパートタイム、頑張って家の近所で残業のほぼない派遣社員ぐらいを想定しました。

 

求職サイトにも簡単な登録をしましたが、そちらでがっつりと探す前に、失業保険の受給手続きで訪れたハローワークで今の仕事の求人に出会いました。

【通勤時間15分】【週5日】【毎日時短勤務】という条件の事務と窓口業務で、以前から興味を持っていた法人での職でした。

給与はそこまで高くもありませんが(同僚は上品な主婦の方が多いです)勤め先の環境としては堅実なイメージなので、知る限りでは4倍か5倍の倍率はありました。

 

面接では「前の仕事で身体を壊したために2年間休養していました」とだけ伝えました。

それは嘘ではないし、限られた面接時間を双極性障害の話でつぶしたくなかったからです。

「このぐらいのボリュームの外出や出張がありますが体力的に大丈夫ですか」

という確認は上司からありましたが、後の質問は今までに経験した採用面接と大きな違いはなかったかと思います。

「苦手な人と一緒に仕事をする際にどういった点に気をつけますか」

これは採用後に個性の強烈な目上の人たちと働くことになり、その意図に気付くのですが。

 

面接では「双極性障害II型を持っている自分」というアイデンティティを強く意識しすぎなかったのが良かったのかもしれません。

無事に採用されました。