12. 身体の声の聞き方
双極性障害II型寛解で、社会復帰にゆるやかにチャレンジしているsakuの体験記です。
前回の記事、11. 身体は正直 - 双極性社会復帰では、休養が明け新しい仕事を始めてすぐに胃腸炎になり、「身体の声を聞く」ことの大切さに気付いた体験についてお伝えしました。
その後実際に「身体の声を聞く」ように努め無事今に至るのでそのことについて書いていきたいと思います。
「身体の声を聞く」とは具体的に、身体に出る不調の予兆を感じとり、予防策を講じることです。
フィジカル的な疲れや不調はそれ自体でも大変ですが、さらに悪いことには心の疲れにつながります。
身体の疲れによる免疫力低下や生活リズムの狂いで心の疲れも引き起こされ、心が疲れるとどんどんとマイナスの思考に落ちてやがては鬱状態になります。
そうした流れを途中で止めるために、わたしは「身体の声を聞く」ことが大切だと考えています。
仕事を始めてすぐに胃腸炎になった時の身体の声の具体例を挙げます。
- 疲れて好きな料理をやる気が起こらない
- 爪の横筋(疲労のサイン)
- 胃腸の冷え、便秘
- いつも以上の肩こり
- 目の疲れ
- 深く眠れた気がしない、または早く目が覚めてしまう
(上記のリストアップは、認知行動療法の一環で習慣にしている自己観察や体調の記録によるもので、規則性や癖を可視化することにとても役立ちます。)
身体の小さな悲鳴が聞こえた時の対策としては
- 休めるなら休暇を取って身体を休める
- 遅らせることができる案件は遅らせる
- 頭がさえて眠りが浅くなるのでなるべく夜の集まりに行かない
- 無理せず眠剤をしっかり飲む
- ジュースクレンズやおかゆなど胃に優しい食べ物を取る
- 自炊をさぼってもよいことにする
- 入浴を次の日の朝など後回しにする・または人に会わないのであれば1日2日ぐらいしなくても死なないのでよしとする
- 掃除も2週間ぐらいしなくても死なないのでよしとする
などがあります。
こんなことを過去にnoteに記していたこと自体忘れていましたが、こうして過去を振り返りまとめ直してみると、 「身体の声を聞く」こと、継続的に実践できていたようです。
サインが出たときの「やらなくてもいいルール」を先に作っておいただけで気持ちと体は だいぶ楽になりました。
胃腸炎になった後は体調不良の欠勤は、1年間でたったの1回(それも半日)で済みました。
自分ではこの結果に非常に満足しています。